このカラダと今日もヤりた~い! というわけで…
焦らしの先に待つ顔
開始3分で気づいた。篠田ゆうの"母さん"が、拒否しきれてない。
息子の無茶ぶりに「だめよ」と言いつつ、エプロンの紐を握る手が解けない。声は窘めてるのに、目が笑ってる。いや、笑ってない。困ってる。困ったふりして、実は何かを待ってる。そこがズルい。
焦らしって、相手を焦らすことじゃなくて、自分が焦らされる側に立つことだと思うんだ。ここでは篠田ゆうが焦らされる立場なのに、観てる側がずっと「いつだ、いつ折れるんだ」と喉を鳴らして待つ構造。紫色のカットアウトに着替えた時の、鏡を見ないでこっちを見る目がそうさせた。服を着替える間も、関係を着替えてる。
エプロンの下の距離感
白いトップスにエプロン姿のシーンで、背中から抱きつく構図がある。至近距離のクローズアップで、篠田の耳がちょっと赤くなってるのが見えた。演技かもしれない。演技なら尚更、ズルい。
「母さん」という呼び方の重さが、ここでは妙に機能してる。呼ばれる側の反応が、毎回同じじゃない。最初は呆れ、次は諦め、ある地点からは受け入れの味付けが変わる。その機微が、デジモの明るい画質で鮮明に映るから、余計に居心地が悪い。居心地が悪いのに、目が離せない。
ピアノが趣味って知ってるんだけど、指先の使い方が丁寧なのがそこに繋がるのかなと思った。ちょっと関係ないけど。
中出しの場面で、篠田が自分の腹を見下ろす瞬間がある。そこで何を見てるのか、カメラは映さない。見せない。だから観る側が想像する。関係の終わらせ方、みたいな。
夜更けに観ると決まった人
「母さん」という言葉に後ろめたさを覚える人。日常の距離感の中で、一線を越えた後の空気が好きな人。篠田ゆうの上目遣いで微笑む顔が、恍惚に溶ける区切りを、何度も見返したくなる人。
あと、原作コラボもので「実写化ならではの隙間」を楽しむ人。漫画だと描かれない、呼吸の間、服の皺、照明の温度。そこに母と子の関係が残る夜に。
作品情報
- 品番: MIMK00093
- 出演: 篠田ゆう
- ジャンル: ハイビジョン・独占配信・お母さん・単体作品
- メーカー: ムーディーズ
- レーベル: まんきつ
- 発売日: 2021-08-06
- 配信: 高画質サンプル・本編配信あり




