RKI00667|同人サークル入りませんか? 全員オタクのシェアハウスで男はボク1人…【花柳杏奈】
ベッドの縁で三人がこちらを覗き込む構図
花柳杏奈の猫耳が耳元で揺れた瞬間、背中に走ったのは期待ではなくちょっとした居心地の悪さだった。シェアハウスの廊下みたいな狭い空間で、知らない女の子に囲まれる感覚。あれがこの作品の核心なんだと思う。オタクサークルに入ったはいいが男はボク一人、という設定の後ろめたさが、プレイより先に肌に染みる。
実際に抜けるのは抜ける。ただし最初からノリノリではなかった。杏奈が「先輩、入りませんか?」と声をかける時の間が、妙にリアルなんだ。勧誘というより、同じ部屋に住む者としての距離感の確認。そこがハレムものにありがちな「すぐに押し倒し」の粗さを避けている。奈良出身で絵が趣味、というプロフィールを知ってから再び観返すと、杏奈の視線の遊び方に何か計算されたものを感じてしまう。趣味の人特有の、相手を観察する癖みたいな。
顔舐めの温度で測る原作との距離
開始10分過ぎ、胡桃さくらのうさ耳が視界に入ってくる段階で、作品の方針が読めてくる。原作コラボの実写化で、どこまでマニアックに振るかの判断。杏奈のソロパートでは舌の動きが意外と丁寧で、鼻の下から顎にかけての往復に時間をかけている。唾液の糸が切れる瞬間をカメラが拾うのは、俯瞰のコマ割り構成のおかげだ。漫画と実写が混在する画面で、実写側が「ここまでやります」と示唆している感じ。
千石もなかのパートに入ると、話は変わる。彼女だけが原作の解像度を肌で理解しているように見えた。顔全体を舐める順序が、他の二人と明らかに違う。額から眉間、鼻筋、人中的に降りてきて、最後に口元で滞留する。あれは単なるフェチプレイの羅列じゃなくて、原作のコマの流れを体で覚えている人の動き。レビューで「もなかさんは原作解像度が高い」とあったのは、このことかと納得した。
中盤の三対一では、セーラー服と猫耳とうさ耳がベッドの上で混ざる。コスプレの質自体は安っぽくないが、問題は「誰がどの衣装」という識別の曖昧さ。原作ファンにはキャラの属性が直結しているはずで、そこを実写が曖昧にしたのは痛い。杏奈が猫耳なのか、それとももなかが——観終わった今でも、確証がない。記憶が衣装よりも顔の表情で上書きされていく。
顔舐めの強度で言えば、個人的にはもう一押し欲しかった。レビューに「ヌルネバ感が足りない」とあったが、同感というか、もっと言えば唾の温度が低い。原作が持っているであろう、体液のグロテスクさへの到達を、実写が恐れているように見える。三対一の終盤、スマホを構えながらの搾取シーンは勢いがある。画面の中の画面、という構図が関係性の歪さを増幅させている。あそこは作品の中で一番、後ろめたさが機能していた。
レズの挿入は予想外だった。ハーレムもので女同士が絡むのは、男不在の隙間を埋めるための装置に過ぎない場合が多い。ここでは、むしろ「ボク」を観察するための連携として機能している。二人が絡み合う時の視線が、必ずこちらに戻ってくる。見せつけているのではなく、観察されている側の緊張を作っている。
鼻舐めを期待する夜には、別のものが届く
顔舐めフェチで、特に鼻周辺の執拗な愛撫を求めている人には、前半の杏奈と後半のもなかで部分的に応えるが、全体としては中途半端。原作未読の身としては、そこまで知らない分、激しさと女側のノリの良さで満足はする。杏奈の「先輩」呼びの甘さと、さくらの笑いながらの挑発、もなかの黙って寄り添う感じ——三人の機微の違いは、ハーレムものとしては贅沢。
ただし、sex中の男優の心の声が入る演出には、毎回引っかかる。自分が没入している瞬間に、画面の向こう側の「ボク」の思考を聞かされる。あれは距離を縮めるどころか、二重の画面を作ってしまう。原作が漫画だから、心の声が自然だったのかもしれない。実写に移植する時の、最も軽視された問題だと思う。
向くのは、シチュエーションの「入り方」を大事にする人。いきなり襲われるのではなく、勧誘の段階で少しためらいがある方が、背徳が増すという人。あと、コスプレの質より、コスプレを着た女の子の「着慣れていなさ」が好きな人。猫耳が少しずれている杏奈の方が、完璧に決まっているより、ずっと生々しい。
作品情報
- 品番: RKI00667
- 出演: 花柳杏奈, 胡桃さくら, 千石もなか
- ジャンル: ハイビジョン・独占配信・痴女・中出し
- メーカー: ROOKIE
- レーベル: ROOKIE
- 発売日: 2024-05-10
- 配信: 高画質サンプル・本編配信あり




