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JUMS00056|平岡里枝子 The 2nd Anniversary 3枚組12時間

緑のドレスの襟元から覗く温度

あの微笑みを覚えている。パッケージの表で平岡里枝子が正面を向いている表情。上品なのに、どこか「見せている」と言わせない余裕がある。そこから始まる12時間は、実はかなり長い。長い作品に手を出すたび、途中で飽きてタブを閉じる自分がいる。今回もそうなるかと思った。でも違った。飽きないどころか、同じ場面を戻して観る回数が増えていった。3枚組の構成が、妙に身体に合う。

最初の一枚目を観終わった夜、寝る前に思ったのは「ああ、まだ残りがある」の安心感だった。通常なら「長い……」となるはずの尺が、ここではまるで誰かの家に居座っているような、居心地の良さに変わっている。それは平岡の存在感の問題だと思う。叫ばない、焦らない、でも決して冷たくない。何かを待っているような間が、画面の向こうとこちら側との距離を縮める。

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手首の角度と、膝頭の向き

好きなのは手元。平岡が相手の体に触れるときの手首の角度が、妙に生活的なんだ。演技じゃない、日常の延長のような。特にベッドの上で、相手の胸に置いた掌が少し内側に入る瞬間がある。それが、自分の部屋で誰かと触れ合っているような錯覚を起こす。パーツで観るレビューって難しいけど、こういう作品は足先まで追いたくなる。

足首がベッドの端でぶら下がっている場面がある。白いシーツと、彼女の足の甲のライン。これがまた、無防備でいながらどこか計算されている。自分は普段、足に目が行かないタイプなんだけど、平岡の場合は違う。彼女の身体のどこを切り取っても「関係の途中」に見える。単なる部位の羅列にならない。

横顔は言わずもがな。特に後ろから髪を掴まれたときの、首筋から顎にかけてのラインが強調される構図が多いんだけど、そこで彼女が口を少し開けるタイミングが絶妙。喘ぎが聞こえる前に、呼吸の準備が見える。音がない瞬間に、次の音が予感される。これが「間」の取り方だと思う。編集もあるんだろうけど、平岡自身のリズムな気がする。

乳首の色合いが、レビューで誰かが書いていた通り、個人的に好みだった。言葉にするのは変だけど、濃すぎず薄すぎず、触れられたときに「ここが変わるんだな」と目で追いたくなる色気がある。剛毛の話も出る作品だけど、自分はそっちより、むしろ胸元の変化に釘付けになった。ベスト盤だからこそ、同じ部位が違うシチュエーションで何度も映る。比較しながら観るのが、案外楽しい。

声を聞き分ける夜

寝不足の夜、頭が働かないときに観た。台詞を追う気力がないから、声だけに集中できる。平岡の喘ぎには種類があることに、そのとき気づいた。抑え込んだ鼻息と、喉の奥から出る低い音と、意図的に上げるような甘い声。同じ「喘ぎ」でも、相手との関係性で使い分けているように聞こえる。ベスト盤だからこそ、違う男優との掛け合いでその変化がわかる。

猛禽類のような、誰かが書いていた表現は、確かに当たっている。ただ、それが常に出るわけじゃない。自分が好きなのは、むしろその「猛禽類」になる直前の、獲物を見定める静けさ。声が低くなる三秒前の顔。そこを観るために、同じ場面を戻した。

ただ、正直に言うと、キスのリズムが単調な場面はあった。舌を絡ませる回数が、数えてしまうほど規則的になる瞬間。これは、誰かが書いていた「メリハリ」の話に近い。自分はそこまで気にならなかったけど、好みが分かれるだろうなと思った。むしろ、そこを飛ばして、次の場面の彼女の背中に目をやる。肩甲骨が動くたびに、年齢の重みと、それを覆い隠う筋肉のラインが同居している。それが観たかった。

作品情報

  • 品番: JUMS00056
  • 出演: 平岡里枝子
  • ジャンル: 4時間以上作品・ハイビジョン・独占配信・単体作品
  • メーカー: マドンナ
  • レーベル: Madonna
  • 発売日: 2024-01-19
  • 配信: 高画質サンプル・本編配信あり

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