天海つばさ溜池ゴロー14タイトル完全コンプリート…
疲れが深い夜に、誰かの体温を借りるように
溜池ゴロー時代の天海つばさを16時間も詰め込んだという暴力性。最初に再生したのは深夜の2時過ぎで、画面の明るさを最低にして布団の中から覗き込むような格好だった。広島出身だからか、どことなく方言の残る訛りが滲む瞬間があって、それが妙に生活感を出す。35歳前後の彼女は20代の頃とは別の顔をしている。頬の肉の落ち方、首筋の影の濃さ。抱かれるときの腕の使い方が、もう「待つ」側じゃなくて「受け入れる」側になっている。
不倫ものが多いのは知っていたけど、実際に観ると「背徳」より「後ろめたさ」の方が強くて、それが朝方まで引きずられた。夫のいるはずの時間帯に電話をしながら喘ぐシーンとか、玄関先で靴を脱ぎながらキスするシーンとか。距離が縮まる速度が、若い頃の作品より半分くらい遅い。でもその分、沈む。
声のトーンで距離が測れる
溜池ゴロー作品の天海つばさは、声が低い。特にベロチュウのとき、喉の奥から出る息が男性の耳に直接当たるようなマイクの取り方をしていて、それがもう会話の延長線上にある。開始20分過ぎの一軒目、隣家との距離を気にしながら押し入れるシーンで、彼女が一度だけ「ちょっと」と小さく言う。制止じゃなくて、確認。相手の顔を覗き込む0.5秒。その間が全部。この作品の「間」の取り方が他と違うのは、編集が遠慮しているからじゃなくて、彼女がその場で時間を作っているからだ。
ベロチュウが異常に多いのも特徴。唇の離し方が、相手の下唇を最後に引っ掛けるようにして離す。味も香も良さそうだと他の人も書いていたけど、正直そこまで嗅覚までは動かなかった。ただ、唾液の糸が光る角度が毎回違うのが気になって、つい同じシーンを3回見返した。肉がついた体の抱き心地については、画面越しに伝わる重みがある。腰を掴む手が沈む。それが「抱きたい」というタイトルの、意外に具体的な答えになっている。
一つ引っかかったのは、14タイトルの統一感。個別作品の味はそれぞれ違うのに、BESTにまとめるとどうしても「不倫」という括りが強く出過ぎて、単品で観たときの「あの作品の」独特な空気が薄まる所。16時間の暴力性の代償みたいなもの。
隣に誰かの気配が欲しい夜
布団の中でイヤホンを片方だけ付けて観るような、そういう夜向き。不倫の「現実味」が好きな人。
相手との距離が縮まるまでの過程を、もっと長く丁寧に観たい人。あと、単純に天海つばさの「大人になった顔」が見たい人。
20代の彼女も知っているなら、比較対象としての愉悦がある。知らない人でも、35歳前後の女優が「抱かれること」をどう演じるかという、一種の教科書として機能する。
ペットと遊ぶのが趣味だとか、そういう私的な情報は作品の中には出てこないけど、生き物を相手にする人特有の「待つ」技術が、ベッドの上で生きている気がした。広島の夜を想像しながら、朝になっても布団から出られなかった。
作品情報
- 品番: MBYD00399
- 出演: 天海つばさ
- ジャンル: 16時間以上作品・ハイビジョン・独占配信・女優ベスト・総集編
- メーカー: TAMEIKE
- レーベル: 溜池ゴロー
- 発売日: 2025-01-17
- 配信: 高画質サンプル・本編配信あり




