グレーのスーツ、白いインナー、本を持ったままの笑顔。最初の5分で見せる「まだ何も知らない」顔が、後半の追い込みと重なる。
路上でメニューボードを持たせるあたり、最初から「使う」前提の設計が透けて見える。依本しおりの顔が客引きの笑顔から、室内に移ってベッドに押し倒される寸前の表情に切り替わる瞬間、緩急の臨界を計る目が覚める。